この記事はこれから転職活動をしようと思っている方に向けて、どのように進めればよいのか、転職活動の進め方をプロジェクトマネジメントの思考を参考にしながら解説していきたいと思います。
転職活動ロードマップ(PM志向)
自身をsys、企業をハードウェアと仮定し、転職活動を既存のハードウェア不調又は保守切れに伴う、リプレイスというプロジェクトに置き換えて考えてみた。
転職活動を5つのフェーズに分けて考えてみると業務のプロジェクトとあまり変わらず、要件を定義しどのような対策をどこに打つのか明確になる。
あるべき姿を捉え、当転職プロジェクトのGOALをイメージしておこう。
転職活動をプロジェクトに例えると、PMBOK同様、やはり初期フェーズである要件定義やスコープの定義付けが非常に重要なフェーズと言える。
PMBOKとは(Wikipedia)↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/PMBOK
ここを疎かにすると無理が生じたり、後々修正が利きにくい状況に陥る可能性が高い。
転職理由と退職理由について
退職理由と聞くと、現職に対する不満等、ネガティブな要素が思い浮かぶが、転職活動を行う上で、このネガティブな要素は極力隠しておいた方が良い。
例え、ネガティブな要素が原因で転職を考えているとしても、必ず前向きな転職理由を考えよう。
また、職務経歴書や面接で志望動機や転職理由を説明するシーンが間違いなく来るので、ここで転職を考えるきっかけとなったショートエピソードを1~2分程度で説明出来る簡単な文章にまとめよう。
真の理由(ネガティブな理由)も重要です。何故なら転職する事で本当にそれが解消するのか?もう一度確かめてみてください。
単に人間関係のみを理由に転職するのであれば、ある意味ギャンブルになりかねません。転職先の人間関係が良好とは限らないからです。
それでも、転職しなければならないのであれば、止はしませんが私なら、現職の中での異動を試みるか、原因となっている人間を遠くに追いやる(遠ざける)方法も検討するかもしれません。
また、教えてくれないシリーズ「仕事で行き詰まったら読む記事。上司は教えてくれない上司の使い方」もオススメです。
<ポイント>
退職理由=現状に対する不平や不満、困っている等=自身の問題課題整理
転職理由=将来こうなりたい。今後の理想像=転職先へのアピール材料
在職中の転職をオススメする理由
あなたがもし、現在仕事をしているのであれば、辞めるのは次が決まってからの方が良いでしょう。
「現職を辞めてから転職する」というのはこれから始まる交渉というテーブルにおいては自分が不利になるからです。
クルマが故障し、すぐにでも廃車にしなければならないAさんと、型落ちして古いが、まだ元気に走るクルマを持っているBさん。
あなたが、自動車販売の営業を担当してこの2人にクルマを買ってもらおうとするならば、どちらに売るのが簡単でしょうか。答えは言うまでもありませんよね。
Bさんに買ってもらうには値引きをしたりサービスを付加しないと(給与をUPしたり待遇を良くしないと)なかなか買って(入社して)もらえませんよね。
転職活動前の心の準備
まず、あなたがどうしても譲れない優先事項を整理しておきましょう。例えば、年収、勤務地、職種、業種等です。
これから始まる転職活動に備え、後でブレない軸を持っておく事が大切です。この先、魅力的な企業からのオファーがあった時、自分が大切にしていた優先順位の高い条件を一つだけ満たしていない。
そんな事もあり得るのです。そうなった時、あなたはどうするか?今の内に譲れない条件や優先事項を整理しておきましょう。
大企業志向?ベンチャー志向?
あなたがこれから応募する企業はどんな規模の会社をイメージされていますか?
大企業に入りたいとか、ベンチャー企業に入りたい、、、この2つは大きく性質が異なりますので自分がどちら向きなのか?どちらかと言うと、こっちがいい。等、イメージしておきましょう。
【徹底比較】転職するなら大企業?それともベンチャー?(ベンチャー編)
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転職活動の情報収集をしておきましょう。情報入手ルートとして先ずはTwitterがオススメです。
この先、転職サイトや転職エージェント達からも有用な情報を聞けますが、彼らは自分達にとって不都合な情報は積極的には提供したがりません。
Twitterの中にはこういう企業の募集が多いが辞めておいた。理由は・・・だったから。。。とか、生の声を聞けるのが大きいです。
本当に転職する?その他の選択肢とは?
転職を検討した理由にもよりますが、本当に転職が最適解なのでしょうか。
例えば、独立する。今の職を続けながら副業する。等、他の選択肢も無いか?一応、考えてみましょう。
もし、あなたの周囲に独立をした人、副業をしている人がいたら色々聞いてみるのが良いかと思います。
独立して良かった事や苦労した事、副業して収入が増えたから、今の給与でも全然問題ない等。。。この位の収入増であれば、転職よりも副業の方が、手っ取り早いかも。。。という意見もあるかもしれません。
転職活動前にスキルの棚卸し
先ず、あなたが今まで経験したスキルを棚卸ししましょう。紙でもデータでも構いません。これが、後に必要となる職務経歴書のラフ版になります。
複数社の場合、勤め先ごとに何年何月~何年何月迄は何をした。
そこでどのようなスキルを身に付けた。
そこで〇〇業界の専門用語や業界用語を習得した。〇〇業界では有名な〇〇企業との取引に携わり人脈を広げる事が出来た。等
後に記載する事となる職務経歴書は所謂、精神論、メンタルの強さ等ではなく実務に直結する、専門スキルや専門知識、人脈やノウハウ等が相手方企業に刺さりますので、そういう観点で洗い出しておきましょう。
職務経歴書の記載はエージェント各社フォーマットに落とす
自身のスキルの棚卸しさえしっかりやっておけば、後はエージェントの指定フォーマットに落とし込む作業になりますので準備はOKですね。
【令和版】転職サイト、エージェント活用術!
転職サイトやエージェントを利用する事をオススメします。初めての転職であればエージェントを強く推奨します。
転職サイトとエージェントの違いや私が利用した5社のレビュー記事はコチラからどうぞ↓
転職エージェントが言わない、不人気物件とは、
私の経験上ですが、例えば不動産物件の場合、人気物件や条件の良い物件は、積極的に営業活動をしなくてもすぐに入居が決まります。転職物件においても同様の事が言えます。
最初に紹介される案件(物件)は不人気物件を紹介するエージェントがいます。
このような場合、決して嫌な顔をしてはいけません。その場で応募するしないの意思表示は見せず、一旦持ち帰りましょう。中にはお宝が眠っているかもしれません。
紹介された物件全てが不人気物件とは限りませんので、一応ネット上での評判や口コミ等、自身で可能な限り調査しましょう。もし、お断りする場合は自身の譲れない条件とマッチしなかった、ネット上の評判が気になった、等、率直な感想をエージェントにぶつけてみましょう。
逆に、最初は絶対に入れなさそうな優良物件を見せられる場合もあります。
エージェントからすると、この転職希望者はどのような案件に興味を持つのだろうか、、、。
転職希望者側からすると、このエージェントはどんな案件を持ってくるのだろう、、、希望に沿った案件をちゃんと紹介してくれるだろうか。。。
最初の紹介案件は挨拶代わりというか、お互い、どのような志か?探り合いのようなものだと思っておいて下さい。
2回目、3回目からが勝負です。本気の紹介物件が出てくるのがその辺りです。そして、エージェントがあなたを評価(品定め)した結果、マッチングしそうな案件を持ち出してくる事でしょう。
転職サイトやエージェントを利用しない転職は可能か?
実は何社か?直接会社のHPの募集に応募した事があります。結果はあまりレスポンスが良くなかった事、何も返事が貰えなかった事が多かったので、早い段階で見切りを付けました。
ですが、強力なコネやマイナーな専門スキルをお持ちの方は少し話しが変わってくるかもしれません。例えば、カメラマンやイラストレーター、声優やナレーター。。。エージェント達が紹介出来る案件はやはり一般職が多いのです。
エージェントよりも自身が持っている人脈を辿って、紹介してもらった方が早い気がします。
裏を返せば、一般的な職種であればエージェント利用が最も近道だと思います。
副業OKの企業をオススメする理由とセミリタイア
これは完全に個人的主観なので、ご興味が無い方はスルーしてください。個人的にはこれから先、給与のみで老後も安泰とは思えません。
因みに私は給与所得以外の定期的な収入は3種類確保しております。
やはり、プラスαの収入(出来れば不労収入)があると良いです。それが人によっては株式投資の人もいれば、ブログの人、Youtubeの方もいる事でしょう。
年金だけで老後を暮らしていける時代はもう終わりかけています。
20代営業特化型転職サービス+【ベンチャーセールス】そして、更に欲を言うと、セミリタイアを目指したい。そう思いませんか?そんな方はコチラの記事もどうぞ↓
希望条件にマッチする案件への対応
もし、転職サイトや転職エージェントから紹介された案件で気に入ったものが見つかったら、先ずはその企業の強みや独自性を把握しましょう。
その企業が募集している業種と職種、強みや独自性の要素をしっかり洗い出した後、Chapter5で棚卸しした自身のキャリアやスキルと照らし合わせ掛け合わせてみましょう。(ここが大事)
この作業が、あなたと応募する企業を結びつけるキーとなります。相手方企業との面談であなたらならではのオリジナルの志望動機(武器)となりますので、しっかり練って下さい。
内定取得前後の交渉事項
待遇面も重要な交渉事項ですが、それ以外にも入社タイミングや前職の引継ぎ、有給休暇との兼ね合いもあります。
企業側も切りが良い、4月1日入社にねじ込みたい、、、欠員補充の都合が有る為、どうしても9月1日入社して欲しい。。。
とは言え、あなた自身の都合もあります。引継ぎ、取引先挨拶周り、有給消化等、、、。
あまり遠慮はせずに率直に自分の希望やわがままを言ってみた方が良いかと思います。
もし、この程度のわがままというか交渉事で内定を取り消すぞ!などと脅してくるような企業であれば考えモノです。
また、無職期間が発生すると、年金や税金等、手続きが煩雑になりかねないのでエージェントと転職先人事とはよくすり合わせをしておきましょう。
以上、転職活動進め方についてポイントを押さえてアドバイスを書かせていただきました。
極力、転職サイトやエージェントからはなかなか教えてもらえないような、実体験豊富な私の意見を交えて紹介したつもりです。是非ご参考にしていただければ幸いです。
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