ゼロから始める中小企業コスト削減ノート

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製造現場におけるコスト構造を見直し、強く柔軟な体質を持った企業に変革するためのマニュアル

■プロフィール

名前:akasatina

自己紹介:某国内有名企業(日経平均指標、採用銘柄G企業)にて社内BPRプロジェクト、生産管理を約10年、SE、営業をそれぞれ2~3年経験。生産現場の改善、コスト削減、購買部門で調達、品質管理、工場移管プロジェクト等、、他多数を経験。

コスト削減や生産現場の改善方法について具体的な手法や体系立てたやり方は職場や会社や先輩からは教えて貰えなかった。

だが、取引先や自社内の工場で、何度も改善を試みては失敗・修正を繰り返してきた結果、約10年間の生産現場のコントロールを経験し、やっとその手法を体系化・確立出来たと自負している。(体系化というとおこがましいので、パターン化と修正させていただく)

自身で培ったコスト削減手法を紹介したいと思うので良かったら参考にしていただければ幸いである。一般的な書籍にあるような概念や一般論ではなくより実践的、具体的に何をすれば良いか?を記したつもりなので、良かったらこのマニュアルに沿って是非チャレンジしていただきたい。

■まえがき

最初に言っておきたいのだが、企業の体質を改善する、業務プロセスを改善する、場合によってはリストラクチャリングすると言う作業は生温いモノではない。生存競争に勝ち残っていくには犠牲が付きもの。

これまで信頼してきたパートナーや仲間との決別か待っているかもしれないし、今まで敵対していた企業と協業するかもしれない。

その覚悟が無ければこのノートは何も意味もないゴミくずになるだろう。逆にその覚悟が出来ている方はこの先を読んでいただきたい。

コスト削減を実現し、強く柔軟な体質を獲得する事が求められる

先に結論というかコンセプトを申しておきたい。一部例外はあるものの、取り分け今は、企業内で発生する固定費を極力抑制し、変動費化に持っていく事がベターと言うか、望ましいと言えるだろう。

その結果、業績を始め、世の中の急激な変化に対応しやすい。強いけど、柔軟な体質。。。そんなイメージの企業体質を獲得する事が変化に対応し易い企業(競争環境に生き残れる企業)と言えるだろう。

強く柔軟な体質を獲得する理由

2020年~2021年にかけての一連のコロナによる緊急事態宣言の影響を始め、米中経済摩擦、より存在感を増してきたSNS等、世の中の劇的な変化が企業や団体、その他諸々の巨大な仕組みを脅かしたり、根底を覆す時代に突入した。

IT業界で言うと、これから先の5年、10年はAI、AR、VR技術、ブロックチェーン、様々な技術革新による目まぐるしい程のイノベーションが間違いなく起こると断言しよう。

このような変化が激しい時代に突入すると世の中の変化を予測する事が難しい状況とも言える。外部要因による急激な環境変化が起きても、動じない柔軟に対応出来る強い企業を目指しておくべきだと筆者は考えている。

今まではモノづくりをしている企業に関して言うと、成長著しい時代は自社内の設備投資をして生産量を拡大していく「イケイケどんどん」的な拡大戦略も必要だったかもしれないが、現在はそうとも言えない状況というのは上述した通りである。

単純な例えだが、最新の設備を導入設置した翌月に緊急事態宣言の発令により、稼働が数カ月停止するというのは、固定費だけが日々重くのしかかってしまい、困る事ではないだろうか。

~読者ターゲット~

さて、このノートではそんな強く柔軟な体質の企業に生まれ変わりたい。コスト構造を根本から見直したい。無駄なコストを削減したい。

でも、コンサルに頼むと費用がかかってしまうので自分達で何とかしたい。という願望を持つ中小企業オーナーをターゲットに作成したかなりニッチなマニュアルになった。

下記、各Chapterにはリンクを貼っているので詳細を読みたい方はクリックして個別記事を読んでいただきたい。

Chapter1:コスト削減ガイダンス、プロジェクト推進・共有

メンバー選定、役割担当決定、プロジェクトマネージャー(以下PM)決定、グランドスケジュール作成、ロードマップ作成。

Chapter2:自分達を知る、競合を知る(コスト削減を図る上での注意事項)

木を見て森を見る。自社コアコンピタンスとは何か?プロジェクトメンバーで議論、発表。

Chapter3:コスト構造の見える化(コスト削減、アプローチその1)

自分達が作っているものにコストがいくらかかっているのか?を掌握する

Chapter4:パートナー企業の見える化(コスト削減、アプローチその2)

取引先企業への支払い状況チェック。取引先評価はどのようにしている?コンペは?等

Chapter5:中間レビュー(現状把握)、計画化(コスト削減プロジェクト化)

ここまでの調査結果をレポートにまとめ、プロジェクトメンバー内で発表共有、コスト構造のレビュー、パートナー企業への支払い状況レビュー

Chapter6:問題課題整理(コスト削減、分析、アイデア出し)

現状の問題や問題が潜んでいる可能性を整理し仮説をいくつか立てる。過去の慣例に捉われず、ECRS(イクルス)の観点で検討する

Chapter7:改善案立案、レビュー(コスト削減、案出し)

仮説検証候補をいくつか列挙し、シミュレーションした結果を発表し共有する

コアコンピタンスに手を入れていないか?慎重にジャッジ。イニシャル費用やランニング費用の比較に漏れがないか?チェック

Chapter8:承認、実行(コスト削減、推進)

大規模な改善ではなくスモールスタートでトライアルを実施

Chapter9:評価、レビュー

実際にやってみた結果を評価しレビューする。微修正や再検討、残課題を整理

Chapter10:承認、実行、初期流動管理

問題点を修正し、解消されたら、範囲を拡大し改善を進める。修正が困難な場合は要リプラン検討。約2カ月間(規模による)の初期流動期間中のイレギュラーや想定外への対応

捻出した利益の使い道。コスト削減は永遠のテーマ。終わりはない。。。

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