人生において、重要な決断を求められるシーンというのは誰にでも何度か訪れます。その時の判断を誤るとなかなか後戻りが出来ず、後悔の念に駆られる事もあります。今回はそんな重要な決断を迫られた時、極力誤った判断をしないよう心掛けておきたいポイントを3つご紹介したいと思います。
重要な決断は年齢を重ねるごとに徐々に複雑で難しくなり、選択肢も増えてきます。若い時は親や家族が決めてくれたり、アドバイスをくれる事が多いのですが、独立するとそういうサポートは受けにくくなるものです。
さて、重要な決断にはどんなものがあるのでしょうか。例えばこんな決断があるのではないでしょうか。
・高校や大学の進学先の選定
・就職先の選定
・留学先の選定
・異性との交際や告白をする(された)時
・一人暮らしの物件選び、賃貸契約
・引っ越し
・高額な買い物(クルマ等)
・結婚、プロポーズ
・転職
・独立起業
・不動産の購入、場所選定等
・不動産の売却
・その他
何となく、年齢順を意識した順番で並べてみました。年齢によって発生しやすいイベントの時期が違います。私はこれらの内、「留学」と「独立起業」以外は全て経験しました。
私にとってはこれ位の判断であれば、仕事で任されているもっと大きな問題や金額規模の大きな判断の方がより複雑で難しく、厳しい判断に感じます。ミスした際の会社や取引先、社会に与える影響も比べ物になりません。
人生における分岐点とも言える、重要な決断はきちんと予めポイントを抑えてミスジャッジをしないよう注意しておけば難しくはありません。万一ミスをした場合に備え予めリスクヘッジを準備しておくのも大事です。
しかし、若い人にとってはこれらの人生の岐路は難しい問題であったり、重要な決断に感じる方もおられるかと思います。私も若い時は悩んだものです。
では、このような状況の時、何に気を付けてどのようにジャッジをすれば良いのか?百戦錬磨の私がミスジャッジを減らす為の3つのポイントをご紹介しましょう。
ポイント①:考えられる選択肢を列挙しておく事
重要な決断をした後に、インターネットでもっと安く入手出来た事を知ったり、後で後悔するような事がないよう、情報取集に時間を惜しまず、考えられる選択肢を多く列挙しておきましょう。ポイントは「これは無いなー」と思うものも一応、リストアップする事です。
心理学の世界で「認知的不協和」という言葉があります。簡単に言うと、言葉の響きや見た目のイメージで中身を自分にとって都合のいい解釈をしたくなってしまったり、良くないのは分かってはいるものの、それはしょうがない等、部分的に見て見ぬふりをしてしまうという行動パターンです。
こうならないよう、冷静に客観的になって、恐らく選択肢からは消えるだろう選択肢も一応同じ土俵に上げてみて選別しましょう。後になって消去した選択肢の良いところを見逃してしまった。というリスクを軽減するのです。

ポイント②:メリットデメリットの比較、誰が損得をするのか?
次に外すことの出来ないポイントがメリットデメリットの比較です。ポイント①で列挙した選択肢を客観的に分析し、公平に横並びで比較しましょう。コスト、難易度、利便性、安全性、デザイン性、汎用性、、色々な角度で比較し、自分自身がもっとも重視する機能や要素等、プライオリティ(重みや優先順)を付けて判断しましょう。
既に自分が気に入っている選択肢があったとしても冷静に比較することがポイントです。ここではその決断の結果、誰が得をするのか?誰かが損を被るのか?等、もしそのようなステークホルダーが存在するのであれば、それらの要素も考慮し比較していきましょう。
選択肢の列挙と比較分析し判断の理由を明確にしましょう。そして何より本当に自分はだれかに騙されていないか?人に頼まず自分でやれば安く出来たのではないか?等、そのような後悔を無くす為の作業です。
ポイント③:最終ジャッジは良好な精神状態で行う
ものすごい高い高級時計が欲しい。外車に買い替えたい。。。こんな、衝動的な買いモノをしたい時は、貴方の精神状態は良好ではない可能性が高いです。理性よりも本能が勝っている可能性が高いからです。また、付き合っていた異性と別れたばかりの時、仕事で大きなミスをした時なども良い精神状態とは言えません。
私の経験上、このような精神状態では良い判断、冷静な判断が出来ない可能性が高いです。つまり、一呼吸を置く等、落ち着いてから決断をした方が良いという事です。精神状態を落ち着かせてから重要な決断をしましょう。
もし、瞬間的なストレスや怒りであればアンガーマネージメントの分野で提唱されている6秒ルールというものが有効です。
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また、そうは言っても重要なジャッジを分析し検討する時間が少なく、判断を急がなければならない時もあるでしょう。こんな時、例えば美味しいモノを沢山食べる、パワースポットへ行く、プールで泳ぐ、瞑想する、クラシック音楽を聴く等、貴方にあった精神状態の調律方法やルーティンをいくつか持っておくといざという時に非常に便利です。
最後に、万一それが失敗であったりうまく事が進まない場合に備え、リスクヘッジや最悪キャンセルする事を想定した計画も裏では持っておくと精神的に安心です。受験で言うところの「抑え」のようなイメージでしょうか。
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