ビジネス界ではSDGSという言葉がここ2~3年流行っていますが、かなり広い範囲、分野に及んでいる為、1言で表すのは困難かもしれませんが、敢えて一言で表すなら「持続可能な社会を実現しましょう」というコンセプトが近いかな、と思います。
逆説的に言うと、世界が直面する様々な問題をこのまま放置しておくと、近い将来社会が持続可能ではなくなるという事ではないでしょうか。紛争が巻き起こるかもしれませんし、食糧飢饉になってしまうかもしれません。生態系や食物連鎖によるバランスが崩れてしまい、地球の循環機能がおかしくなるのかもしれません。
さて、何故このような状況に陥ったのでしょうか?私はその原因の一つとして資本主義経済による過激な競争が挙げられるのではないか?と思っています。
例えば、価格競争が起きれば大量生産でコストを抑える企業が出てきますよね。本当に必要な分だけモノを作り、修理して大事に使えば良いのに、本当に必要なのか?分からない機能を沢山付けて、新製品と謳ってモノをどんどん作っては消費してきました。
資本主義経済の全てを否定するつもりはありませんが、競争による大量生産大量消費が結果、地球に大きな傷をつけてしまったのではないでしょうか。利益を追求する事が結果、地球や自然にダメージを与えるのであれば、資本主義経済は終息を迎えるのでしょうか。
資本主義経済はもうすぐ破綻か?
すぐに破綻はしませんが、価値感や制度が変化し、より地球にやさしいモノが受け入れられる時代に突入するのだと思います。国や政府は地球に優しくないモノをつくる企業に対して重い税金を課し、クリーンなモノやサービスを提供するクリーン企業には課税を軽くするでしょう。そして、人はモノから事へ、体験を欲するようになるでしょう。現にGAFAMはそれらを提供しています。GoogleやAppleはスマホさえあれば楽しい体験を提供してくれるプラットフォームを作りました。Amazonは電子ブックで紙や印刷が無くても本が読めるようにしました。
2020年台は資本主義経済がバージョンアップする迄の過渡期に差し掛かったように思います。これから間違いなく激動の時代に入ります。これまでのやり方を継続する企業は廃れ淘汰されるでしょう、逆に変化に対応出来る企業は生き残るでしょう。
先進国の政府は考え方が変わってきました。「市場経済」という名の元、自由に民間企業に任せておけばバランスよく消費と生産がおこなわれるだろう、という考えではもう地球が持たなくなってきたのです。政府が積極的に産業に介入し、指導するでしょう。計画経済とまでは言いませんが、あらゆる場面で政府主導の元、経済活動が行われるような時代になる予感がしています。
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