職場や学校にこういう人って必ず一人や二人いますよね。私も過去職場で色々な人と接してきましたが、何人かいました。え?ここで切れるの?とか、こんなんで切れちゃうんだ。人によって沸点も違いますし、キレるポイントも様々です。
人は何故キレるのか?
先ずは何故すぐにキレてしまうのか?を考えてみました。考えられる理由はいくつかあるのですが、その内一つにはこのような可能性があり得ると思います。小さいころの家庭環境です。もし、ご家庭内の中で両親のどちらかが、キレやすい家族がいたとしましょう。
その場合、恐らくですがキレると取り合えず周りが黙る。又はキレると周りが言う事を聞くというパターンです。このような毎回お決まりのパターンで強者が弱者を支配するような家庭環境で育った子供たちは、自分たちが大人になった時、周囲をコントロールする術として、受け継がれている事でしょう。
そしてもう一つはご家庭内の中で本人か兄弟のどちらかが、キレやすい家族がいたとしましょう。
この時、ご両親が甘やかしていたパターンです。取り合えず困ったり追い詰められたら、キレれば周りが何とかしてくれる。キレれば誰かが助けてくれるという思考パターンです。
職場にキレやすい人がいると空気が悪くなる
上記、2つの思考パターンについて、冷静に考えてみると、大人になってもこのように感情で周囲をコントロールしようとするというのは考えものですよね。
私の経験上、こういう思考パターンのメンバーが近くにいると、非常に空気が悪くなりがちです。また、若い人が委縮するので気が付いたら周囲はYESマンだらけになっていた。。。何てことになってしまいます。
YESマンだらけになってしまうと、ヤバイです。もし、そのキレる人が誤った判断をした時に、誰も指摘が出来ないので厄介なのです。そして、その誤りに本人が気が付いた頃にはまたキレてしまい、周囲に当たり散らすという負の連鎖が始まるのです。
キレられてしまった場合の対処法
では貴方(貴女)が実際にキレられてしまった場合、どのように立ち振る舞えば良いのでしょう。このようなシーンでは恐らくですが大半の人がパニック状態というか、冷静ではいられなくなるのではないでしょうか。
何故冷静になれなくなるのか?というと、2つの理由があります。1つはあなたの尊厳を傷付けられてしまうからです。周囲に人がいればなおさらですよね。お手本にならなきゃいけない、後輩や部下、若手の目の前で叱咤されている姿を見られるというのは意外とメンタルに来るものです。というか、状況次第ではパワハラの可能性もあります。
また、もう一つの理由は正当性です。あなたの考えが明らかに正しいにも関わらず、キレてしまった相手の不条理な理屈で責められたり、キレるほどの事ではない些細な事に対してキレられた時です。何故このような事で責められなければいけないのか?何故、この程度の事でキレられたのか?意味が分からない。と憤りを感じる事でしょう。
上記のように、冷静ではいられなくなりったり、パニックになってしまうと、ついつい頭の回転が悪くなってしまい、本来のスペックで考えがまとまらなくなったりします。
いつもの冷静な自分であれば、理論立てて正当性を主張したり、その程度でキレるのは如何なものか?という冷静な指摘も出来るハズなんですが、如何せん相手の感情が昂っていると、ついついコチラも調子が狂ってしまうものです。
私も10年前位迄はこのような状況になるとついつい、言い争いになってしまった事もありました。こちらの正当性を主張し、理屈で相手を打ち負かす事もあれば、泣く泣く相手の言い分を聞き入れざるを得なくなり、惨めな思いをした事もありました。
ですが、今思えば相手と同じようなボルテージで言い争いをするというのは得策ではありませんでした。このような時に一番大切な事は、相手の調子に合わせずに如何に冷静になれるか?なんです。
分かります。どうしても自分の主張を相手にぶつけたくなる気持ち、傷付けられたプライドを取り返すべくこちらの言い分を相手にぶつけたくなる気持ち。でも、経験上、やはり言い争いをするのは得策ではありません。
では感情をどのようにコントロールすれば良いのか?1ついい方法があります。人は感情が昂った時、6秒間のインターバルを設けると一旦クールダウンが出来るのです。
これはアンガーマネージメントという理論で最近は企業の研修等でも取り入れられる事がある「怒りの管理方法」の1つなんです。これであなた自身が冷静になってから、言葉を選んで対処しましょう。少なくとも昂った状態で反論するよりも、より建設的な返しが出来る事でしょう。
あまりにも自分自身に不利益を被る場合は、一度持ち帰るなり、断るなりすれば良いですし、大したことではないのであれば相手の意向に「今回は」という条件を付けて沿うでも良いでしょう。
下手に反撃するよりもよっぽどあなたに対する周囲からの評価は上がり、むしろキレた相手の方が評価を下げる事でしょう。総合的にどちらが得か?というとより冷静な方が得をする場合が多いのです。
どうしても何か一泡吹かせたい、というのであれば、最後に「大丈夫ですか?だいぶ顔が赤いですよ」とか、「大丈夫ですか?周り人が皆心配そうに見てますよ」等と、相手を気遣う位の余裕がある事をアピールしつつ軽く嫌味を言うくらいにしておきましょう。
キレやすい人との今後の接し方
今後は極力近づかない事です。よくある事ですが、こういうタイプの人って2~3日すると何もなかったかのように自然に話しかけてくる人が多いです。(当人は大した出来事としては捉えていない)
ですが、適当に相槌を打っておく程度にして、一線を引いておいた方が得策です。業務上、必要最低限の会話や挨拶程度は仕方ありませんが、業務外の会話やこちらから積極的に日常会話で声をかけるのはやめておきましょう。「触らぬ神に祟りなし」ですね。
キレる人が上司や目上の人の場合
万一、キレやすい人が自分の上司だった場合は注意が必要です。この場合、相手から嫌われてしまうのは得策ではありません。なので、基本はクールダウンを最優先に考え、どうすれば解決出来るのか?どうすれば相手の満足する結果や道筋が得られるのか?をよく考え建設的に会話しましょう。
まとめ
キレられてしまった時の対処フロー
- 相手からキレられた
- すぐに反論せずに相手の言い分をよく聞きつつ、クールダウンする(6秒待ってみよう)
- 冷静になってから、受け入れる又は部分的に受け入れる等、建設的な回答をする
- 相手を気遣う位の余裕をもって対応しよう
- 今後は積極的に近づかないようにする。
アンガーマネジメントで有名なデールカーネギー氏の書いた書籍で有名な本を紹介します。私もAudibleで読んだ事があります。内容は少々難しい面もあったり、あまりにもお人よしなのでは?という場面もありますが、この手の本の著者では多くの評価を得ている第一人者的な著者です。部下やメンバーをマネージメントする役割の方には特にオススメの一冊です。
コメント