取引先企業への支払い状況チェック。取引先評価はどのようにしている?コンペは?
取引先への支払い状況把握
先ず、自社から取引先への支払いがどの程度あるのか?把握しよう。例えば、機械設備を保持している企業であれば、保守メンテナンス費用を毎月メーカーに支払っているかもしれないし、光熱費や通信費を電力会社やNTTやSOFTBANKに支払っているかもしれない。
色々な支払いがあると思うのだが、これらを支払先の企業ごとに並べて自社コスト同様、分析レポート出来るよう素材を収集しよう。また、過去数年の支払額推移も見れるようレポート出来る準備を進めよう。
取引先への支払いを調査する理由
自社コストの構造把握と同様ではあるが、当然ながらこれからコスト削減を行う上で、支払い額の大きいところをターゲットとして考えるのが一番手っ取り早いからだ。
取引先選定理由
上位、数社に関しては何故その取引先を選定したのか?理由を明確にしておこう。
また、毎年や2年サイクル等、見積もりの再取得や再評価をしているだろうか?これをやらない企業が非常に多いのだが、選定理由がもしその企業Aでしか作れないものであれば、仕方ないかもしれないが、企業Bでも作成が出来るのであればコンペ形式で相見積もりを取得してみるのもこの先のコスト削減の一手となるかもしれない。
あまり正直にオープンにしたくないかもしれないが、後のチャプターでレポート出来るよう、選定理由や最終見積もり取得年月日も把握しておこう。
余談)
・過去に私がコスト削減をしようと既存の取引先との取引を中止し、別企業に発注をしようとしたところ、役員から名指しで叱責された事がある。どうやら自社の役員と既存の取引先社長は非常に親密な関係になっていたようだ。
この時、がっかりしたというか、現場では必死にコスト削減をしようと日々駆けずり回っているのが、本当に馬鹿らしく思えてきました。ですが、最終的には既存取引先に発注する事がどれだけの無駄なのか?をレポートし、周囲のメンバーや部長陣を納得させ、取引先の変更に成功しました。
製造系に従事しているとプレゼンテーションやレポートというのが苦手な方も多いと思うが、より上位職の人間を説得させるにはある程度のスキルやセンスが必要になる。コスト削減においてもそのようなシーンが出てくるケースが多いので練習しておこう。

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