メンバー選定、役割担当決定、プロジェクトマネージャー(以下PM)グランドスケジュール、ロードマップ作成。
コスト削減の目的理解と共有・合意取得
先ずコスト削減をやる目的やメリット、どのように進めていくのか、を共有しよう。プロジェクトオーナーはPM、メンバーを選定し、プロジェクトチームを編成する。
PMは目標ベースでグランドスケジュールやロードマップを作成しても良い。
もし、グランドスケジュールやロードマップの作成が苦手であれば、慣れている計画表やスケジュール、WBS等でも良い。形式にこだわる必要はない。
反対派をどう説得する?
この時点で既に反対派や異論を唱えるメンバーが出てくるかもしれない。人によっては長年培ってきたノウハウや職人としての意地、気質、拘りがあると、改善に対して前向きに捉えられない人もいる。
このガイダンスでメンバーの理解を得て、全員のベクトルが同じ方向に向くように工夫しよう。
例えば、イノベーションによる変化に対応出来ず、斜陽化した産業や企業の事例、逆に変化に対応し、生き残った企業の事例等を紹介するのも良いと思う。
例えば、コダックというフイルムメーカーは世界最大手だったが、デジタルカメラの出現により、フイルムの需要が激減し、経営難に落ち込んだ。
一方、デジタルカメラの出現を知った当時の富士写真フイルムは先手を打って、フイルム事業からの撤退準備を進めたおかげで、両社の明暗ははっきり分かれた。
この時、社名も富士写真フイルムから富士フイルムに変更しているのは事業撤退の覚悟を表していたのではないだろうか。
自動車産業界では脱炭素というグローバルな課題が背景にあり、間もなく内燃機関をベースとした自動車から電気自動車へ変革が求められている。いつまでもガソリンや軽油を使ったエンジン技術の改良や開発にコストをかけていくのは正しい選択だろうか?
3Dプリンタを使って50万円で家が作れる時代もやってきました。豊臣秀吉ではありませんが、2~3日で本当にお城を作れる時代が間もなくやってきます。
あなたの企業がこの先、安泰であるかどうか?はもう分かりません。GAFAMやテスラ等、世界のイノベーター達が何をしかけてくるのか?によっては一気に生態系が崩れる可能性があります。
不安を煽る必要はありませんが、万一に備えた準備だと思ってプロジェクトメンバーの理解を得ましょう。

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