さて、スモールスタートで顕在化した問題点を無事クリアし、解消出来たら、範囲を拡大し改善を進める。修正が困難な場合は要リプラン検討。という段階になる。
いつから改善をスタートするのか?改善後の作業マニュアルは?作業員への教育は?色々準備に必要なものは揃っているだろうか?準備が出来ていない状態で強引に進めると何か問題が発生するもの。
必ず、何度も最終チェックをして抜かりが無い事を確認しよう。そして実行についてプロジェクトメンバー、PM又はプロジェクトオーナーの承認も取得し実行前にスタート前の確認会を実施しよう。
改善スタート後も油断は禁物
準備も整いいざ、改善スタート!と、ここでついつい気が緩みがちだが、スタート後もまだ緊張感を保っておこう。現場の作業者や従業員が混乱するかもしれないし、作業マニュアルの不備が発覚するかもしれない。
ここで起きた事象やイレギュラーな事象は記録を取っておこう。改善プロジェクトの規模にもよるが、少なくとも1~2カ月間は初期流動管理期間と位置付け、エスカレーションルールを徹底し、プロジェクトの主要メンバーにすぐに情報が入る体制を敷いておこう。
初期流動管理期間終了後
この期間を無事に乗り越えたらほぼ、コスト削減(改善プロジェクト)は完遂と言いたいところだが、実はまだ終わっていない。コスト削減は永遠のテーマなのでこれで満足せず、次なるコスト削減プランに取り組もう。
今までこのような活動を積極的に行っていなかったのであれば、宝の山はまだまだあるはずだ。
さいごに
何を減らすか?に成功したら、今度は何に使うか?という贅沢な悩みが発生する。使い道も重要なポイントであり、今問題となっている箇所は何か?必要なものは何か?結局のところコスト削減と同じような進め方で基本的に問題ない。
自社の抱える悩みとは何か?によるのだが、例えば、、、
・従業員満足度が低い(離職率が高い)→従業員へ特別ボーナス加算やベースアップ等で還元
・顧客満足度が低い→製品価格を下げる、年度末のキャンペーン実施等、顧客に還元
・自社設備の老朽化→更なる設備投資(次のコスト削減に向けた種まき)
もし、上記のように自社が抱えている問題すらが分かっていないのであれば、自社内の従業員満足度調査や顧客満足度のアンケート調査が出来ていない、或いは設備保全管理台帳、メンテナンス記録が出来ていない等、そもそもの問題があるという証拠である。
何となくこうしたい!ではなく、先ずは問題を見える化する為の活動に取り組めば、浮いた利益を何に使うべきか?見えてくるのではないだろうか。。。

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