今まで働いてきた会社を退職し転職をするという一大イベントを決意するに至るには、人それぞれ理由や想いがあると思います。今回はそんな退職理由の中でも「人間関係が嫌で転職をする場合」にスポットを当てて、面接官にどのように伝えるべきかをご紹介したいと思います。
退職理由が「人間関係」の場合、そのまま言わない方がいい理由

嘘を付くのもよくありませんし、何千人もの人と面接をしている面接官であれば嘘は見抜かれてしまうものです。ですが、真の「退職理由」が「人間関係」だったとしても、正直に伝えるのは得策とは言えません。
何故かと言うと、面接官に不安を与えてしまうからです。どのような不安か?と言うと、うちの会社に来ても人間関係でうまくいかず、すぐに辞めてしまうかもしれない。
うちは厳しいマネージャーが多いから付いていけないかもなあ。。。そんな不安なイメージが脳裏に浮かんでしまうからです。
相手に不安を与えずに伝えるにはどうすれば良い?
先ず、前提として面接において「退職理由」を聞かない面接官は、ヘッドハンティング等、出来レースのような特殊な例を除いて、ほぼいないです。間違いなく聞かれると思っておいてください。
基本的な考えとして「退職理由」=ネガティブな真の理由ではなく「転職理由」=ポジティブな表向きの理由に変換して伝えるのがポイントです。
では一言に変換と言ってもどのように置き換えれば良いのでしょうか。。。実際に人事畑で長年経験を積んできた前職の先輩から色々と参考になる回答例を教えていただきました。
ネガティブな退職理由について人間関係含め、何パターンか用意しました。パターン別に変換例と面接官に対する回答例をご紹介いたします。
退職理由パターン①:人間関係のトラブル、上司からのパワハラ等
ここがポイント!
周囲のメンバーと協調しながら良い雰囲気で仕事をしたい
上記、ネガティブな要素をポジティブに変換する事で面接官の不安を払拭しましょう。実際の面接官への回答例は下記の通り。ここはあなた自身の言葉に置き換えても良いです。↓
退職理由パターン②:組織や上司の考え方や方針と合わない
【変換例】ここがポイント!
お客様との距離感や良好な信頼関係を築きたい
上記、ネガティブな要素であったはずの上司との関係性をポジティブな顧客接点重視という意味に置き換え、面接官へ与える印象を良くしましょう。面接官への回答例は下記の通り。(ここはあなた自身の言葉に置き換えても良い)↓
退職理由パターン③:給与や評価に不満・不服
【変換例】ここがポイント!
正当な評価=仕事の質が上がる
上記、ネガティブな不満、不服というイメージを「成果」や「仕事の質を上げる」と言う、言葉に置き換え印象を変える。実際の面接での回答例は下記の通り。(ここはあなた自身の言葉に置き換えても良い)↓
退職理由パターン④:会社が遠い(通勤時間を短縮したい)
【変換例】ここがポイント!
自己啓発、自己研磨により会社やお客様、世の中にもっと貢献したい
上記、バイタリティの無さ、というイメージを「自己啓発」や「自己研磨」を通じて「会社に貢献」に置き換え印象を変える。実際の面接での回答例は下記の通り。(ここはあなた自身の言葉に置き換えても良い)↓
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退職理由パターン⑤:自社製品が適正価格でない、営業方針が強引
【変換例】ここがポイント!
社会貢献、高い倫理感
上記、「自社、自社サービスへの不満」を「高いコンプライアンス意識、倫理観」に置き換え印象を変える。実際の面接での回答例は下記の通り。(ここはあなた自身の言葉に置き換えても良い)↓
ポジティブな言葉に変換するコツ
【現状】:これをされるのは嫌だ、こんな状況からは逃げたい。。。
【今後】:理想はこうあるべきだ。こんな素晴らしい環境で働きたい。。。
後者の【今後】を実現する為に必要な要素や、今不足しているGAPを埋める言葉が変換のキーワードになります。
面接官との実際のやり取りで気をつけたいポイント
実際の面接ではここに記載したような単純なものではありません。彼らはもっと何故何故を繰り返して、質問を掘り下げてくるかもしれませんし、仮に人間関係が理由でなくとも、人間関係で苦労した事が無いか?等、ストレス耐性チェックをしてくるかもしれません。
まとめ
ここがポイント!
・ネガティブな退職理由→ポジティブな転職理由の軸はブレないようにする事。
・自分が面接官になったつもりでそこから更なる何故何故の質問に備えた、想定問答集を自身でも考え、どんな質問にも回答出来る準備をすること。
・転職エージェントの面接対策をしっかり活用すること。
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