米中貿易摩擦により、これからどうなるのか?
昨年、予想していた、米中経済摩擦悪化が的中しました。トランプ大統領の真の狙いは何でしょうか?そして、このままいくと、日本にはどのような影響が出るのでしょうか?akasatinaなりの見解です。
トランプ大統領の狙いは?
トランプ大統領の考えは、いつでもアメリカファーストです。中国の経済成長の勢いにマッタをかけたいのではないでしょうか?このままいくと中国が経済大国第1位となります。
止まらない特許権侵害への対応の甘さ、それによりアンフェアに市場を食い荒らしている現状。
つまり一人前の先進国になったのだから、それなりのに道徳心を持ってフェアに戦いましょうよ。と言うのが、アメリカ側の言い分であり、それが守れないのであればあなた達とは、まともなお付き合いは出来ませんよ。
という、大義名分。これは一つの例ですが、他にも言いたいことは沢山あるようです。但し、当然ながら中国側からの報復もあるのでアメリカも無傷ではいられません。
これから何が起きるのか?その1
一つは既に起き始めていますが、株価の下落です。そして、円高。「ドル」「元」共に先行き不透明になりましたのでその分、円とユーロへの流入は避けられないでしょう。そして国債が逃げ場になるでしょう。
株が下がれば企業は投資を渋ります。投資が消極的になれば経済、お金の循環が滞り、悪くなりますよね。給与が下がれば消費も下がる。悪循環です。
円高になると当然国内の輸出企業は厳しくなります。主に日本の産業を支えるメーカーが厳しくなりますよね。→長期化すれば雇用問題も悪化か?
これから何が起きるのか?その2
二つ目に中国内に生産拠点を持ち、アメリカ向けに輸出をしている日本企業(主に自動車メーカーとか、、、)は大きな打撃を受けるでしょう。
関税税率が全ての品目ではありませんが、10%→25%に上がります。輸出企業側の安定的な利益がより不確実になります。1〜2%であれば企業努力で何とかなりそうですが、今回のは小手先で何とかなるレベルではありません。
この問題が長期化するようなら、東南アジア周辺諸国に拠点を移す企業も出てくるのではないでしょうか。必ずしも安全とは言えませんが、タイやインドネシアは近年、生産拠点として人気です。
これから何が起きるのか?良い事
円高になれば当然輸入はしやすくなります。分かりやすいのはガソリンです。ガソリン代は徐々に下がる可能性が大ですね。最も世界的な恐慌になればそんな楽観的な事にはなりませんが、、、。
物流業界、旅行、バス、エネルギー関連や、電力会社、なんかには追い風が吹くかもしれませんね。悪いことばかりではありません。
ただし、日本を支える自動車メーカーが大打撃を受けると「うちは自動車関連じゃ無いから関係ないね」とは言ってられないでしょう。
それ程までに日本の自動車メーカーは日本の経済や雇用に大きな影響を与える産業なのです。
これから始まる米中ショックをどう乗り切るか?
投資をされる方は1番無難なのはしばらく動かない事でしょうか。そして、個人的にはユーロ立ての個人向け国債。もっと積極的に株で攻めたい人は下落を先回りして空売りでしょうか。
アメリカと中国が和解する可能性も0ではありません。市場が急変するリスクはいつでもありますので、こればっかりは自己責任でお願いします。
一般消費者は今年の冬のボーナスは減額を覚悟して、旅行や大きな買い物をするなら増税前の今のうちに。戸建てやマンション購入予定者は変動金利に注意。
それから、来年新卒予定の学生さんには逆風となりますね。遅れを取らないよう早目早目に動く事です。例年よりも少し早く準備して、ライバルに先を越されないよう活動しましょう。
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